この記事では、チョコレート嚢胞・深部子宮内膜症と診断された筆者が、実際に腹腔鏡下手術を受けるために入院したときの5日目(退院日)の様子をレポートしています。
入院の様子や術後の体調などについても引き続き更新していく予定ですので、同症状で今後が不安な方や病気について皆様の理解に繋がれば幸いです。
※「術中のカラー写真を見ながら手術内容と病床原因の説明を受けます」で具体的な手術内容の描写がありますのでご注意ください
腹腔鏡下手術入院5日目(退院日)の概要はこちら!
時間 | 行動 |
6:30 | 起床 |
検温 | |
7:00 | 洗顔など朝の支度 |
7:50 | 朝食(常食) |
8:15 | シャワー |
9:00 | 入院部屋の荷物まとめ |
10:30 | 執刀医による診察 |
11:15 | 会計 |
11:30 | 退院 |
5日目(退院日)の大まかな行動が上記のとおりです。
ではさっそく詳しく説明していきましょう。
6時半の早起きも慣れたものです!
6時20分頃、ナースステーションの方によって入院部屋のカーテンが開けられます。
朝が弱い私ですが、もう5日目ともなるとこの生活にも慣れました。
前日に退院というゴールが見えたので、かなりぐっすり眠れたようで目覚めはすっきり!
今までは朝一で看護士さんによる検温・血圧測定・脈拍測定の検査3点セットがありましたが、この日は検温のみ。
平熱で体調もかなり回復しています!
洗顔など朝の支度を済ませて、ベットでごろごろしながら朝ごはんを待ちます。
入院最終日の朝ごはんはこちら!
7時50分頃、看護士さんによって朝ごはんが運ばれてきました。
おいしかった病院のごはんもこれで食べおさめです。
献立はこんなかんじ。
・高野豆腐と大根とにんじんの煮物
・昆布の佃煮
・ごはん
・玉ねぎと大根の葉のみそ汁
・牛乳
・あったかいお茶
朝に出てくる牛乳と、やさしい味つけの煮物はどこか学校給食を彷彿とさせました。
毎日ペロッと完食でした!
管理栄養士さん、最終日までおいしい食事をありがとうございました!
診療時間まで時間があったのでシャワーを浴びることに
通常、私のお世話になった病院では9時前に執刀医による診察があり、その後会計、10時頃までに退院という流れのようです。
が、この日は土曜日ということもあり、先生の診療予定時間が10時から11時頃と遅くなると聞いていました。
なら時間もまだあるので、寝汗を流してから着替えようということに。
(寒がりの私ですが、術後は体温があがり、入院部屋も空調の温度が高めなので11月でも寝汗をかきました。)
食後の8時15分過ぎからシャワーを浴びてきました。
シャワー室は何時でも開いており、夜の夕食前と夕食後の時間は込み合うので、朝の時間はのんびり入れて気に入っていました。
お世話になったお部屋の荷物をまとめます
シャワー後の9時頃、退院する気満々の私はお部屋の片づけをはじめました。
今思えばまだこの段階で先生の退院OKサインは出ていなかったw
思ったより早く片付いてしまい、診療の呼び出しが来るまでは結局ベットでゴロゴロしながら待つことに…。
執刀医による術後初の超音波検査診療を受け、出血の相談をしました
10時半頃、看護士さんより診療のお呼び出しが入りました。
もうすっかり慣れた内診台に乗って超音波診察です。
術後だからか、生理によるものか分からなかったのですが、出血が多かったのであらかじめ伝えていざ検査。
未だに診察で器具が入るのが痛くて嫌いです…
先生曰く、出血は術後の後遺症によるもので生理ではなかったようです。
生々しい話で恐縮ですが、生理の時よりも色が明るくサラサラとした出血で気になっていたんですよ。
術後出血はいつまで続くかというのは先生も答えられないらしく、これからくる生理の周期も精神的な影響も大きいため術後は乱れることが多いそうです。
出血はいずれ止まるのであまり不安にならずに待っててください~というかんじでした。
術中のカラー写真を見ながら手術内容と病床原因の説明を受けます
内診台から降りると、実際の手術の様子の説明を受けました。
腹腔鏡下手術はおなかから小型のカメラを入れて手術をするため、子宮などおなかの内部が撮影されたカラー写真が残っているのです。
私は右側の卵巣にチョコレート嚢胞がべったりと癒着していました。←本当にチョコレートのようだった
子宮や左側の卵巣はかなりきれいだったようで、写真を比較して病巣の様子を見させてもらうことができます。
チョコレート状になった古い血液を手術器具で丁寧に卵巣から切り離し、出血を止めるために焼灼(焼いて傷口をふさぐ)します。←煙が上がってた
最後に再発しないように予防のお薬をスプレーで卵巣に噴射していました。
再発防止のため術後は薬物療法がはじまります
原因を除去して終わり、という簡単な話で終わらないのがチョコレート嚢胞の恐ろしいところ。
そのままにしておくと再発率が高い病気なのです。
今後は女性ホルモンがなくなる閉経まで、ピルやジエノゲストというお薬との長い付き合いが始まります。
どちらの薬を飲むか、ということはひと月後の定期検診で決めることになりました。たぶんピルになると思います。
お薬の特徴については、またひと月後の検診を終えてから詳しく記事にてご紹介しますね。
術後の生活について説明を受け、退院OKになりました!
・今日から浴槽につかるお風呂はOK
・激しい運動や性交渉は傷口がふさがるまでのひと月ほどは避ける
・傷あとに新しいテープを張る時は皮膚を集めるようにして貼ると〇
これらの説明を一通り受け、薬の処方はどうするか?という話になりました。
どうやら私は同室にいた同手術を受けたであろう他の方々よりもかなり回復が早く、痛みもすぐになくなったので特に必要ないとの結論になりました。
(麻酔による吐き気や、術後の腹痛が続く方もおり、その場合は適切な薬が処方されるようです。)
体調もよく経過観察も良好、めでたく本日退院の許可がおりました!
入院期間4泊5日の費用は189,050円でした
予定では5泊6日の入院でしたが、1日ほど早い退院となり4泊5日の期間となりました。
金額は189,050円。
入院中に他にかかった費用は、飲み物代トータル595円、ティージーパンツ代665円だったので、総額190,310円となりました。
テレビカードや洗剤を購入したり、レンタルパジャマやレンタルタオルを使っていたりした場合は、もう少し費用がかさんでいたでしょう。
お会計の方法は、保証金として入院前に10万円を現金で支払っていたので、残金を現金orクレジットカードで支払う。
もしくは10万円を現金で返却、全額をクレジットカードでお支払という3種類から選べました。
無事に退院できました!
お世話になったナースステーションの方々に感謝を伝えて、入院病棟を後にします。
長いようで短い入院生活(4泊5日)を終え、11時半頃、無事に退院できました!
思ったより回復も早く、結果として1日早い退院が出来たので万々歳です!
おまけ:術後のご褒美
入院中の食事もおいしかったのですが、退院後は自分ご褒美としておいしいアイスコーヒーと、おいしいランチ(体に良くないもの)を堪能しました!
この記事を読んでいる方の中でまさに今入院中という方や、これから入院を控えている方は、退院後の自分ご褒美を用意しておくと退院までのモチベーションあがるのでおすすめです!
退院後にやったことをまとめておきます
・傷あとケアテープ「レディケア」「アトファイン」を買うため薬局4店舗を巡るも販売なし
・「アトファイン」をネットで注文
・保険会社の書類の記入
・病院に書いてもらう診断書の用意
・長期休暇中にご迷惑をかけた会社の方々への手土産購入
・身内と会社への退院報告
・入院荷物片付け
・洗濯祭り
最後のお片付けまでが入院です!ということで上記のことも退院日中に済ませておきました。
これで明日の日曜日はのんびり、月曜日から不本意ながら元気に出社できそうです。(白目)
腹腔鏡下手術入院5日目(退院日)のまとめ
・術後は後遺症の生理のような出血が続く
・退院後も閉経まで薬物療法で再発を防止する
・入院費用は4泊5日で189,050円
・傷あとケアテープは市販でないのでネット購入が吉
腹腔鏡下手術を受けるために入院したときの体験談5日目(退院日)の様子をレポートしました。
入院後日談編も含め、引き続きチョコレート嚢胞の治療記事は執筆していく予定でいます。
この記事がこれから入院を控えている人の助けや、病気の周知に繋がれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
チョコレート嚢胞発見までの話はこちらから読めます!
初めてのMRI体験記はこちらから読めます!
腹腔鏡下手術を受ける入院初日の様子はこちらから読めます!
腹腔鏡下手術を受けた手術当日の様子はこちらから読めます!
腹腔鏡下手術を受けた手術翌日の様子はこちらから読めます!
腹腔鏡下手術を受けた手術翌々日の様子はこちらから読めます!
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