この記事では、チョコレート嚢胞の疑いがあり、人生初のMRIをうけることになった筆者の体験談をまとめています。
MRIを受けることになり今後が不安な方や、MRIとはどういったものか知りたい方の情報共有に繋がれば幸いです。
※チョコレート嚢胞についての経過もまとめていますので、よろしければ併せてご覧ください。
チョコレート嚢胞の疑いでMRIを受けることになった経緯
2019年4月 | 会社の健康診断で子宮頸がん検診を受診 |
2019年5月 | 診断結果:ASC-US(異形成疑いあり) |
かかりつけ婦人科にて再検査→診断結果変わらず総合病院紹介 | |
2019年6月 | 総合病院にて精密検査→診断結果:CIN1(経度異形成)で経過観察に |
2019年9月 | 定期診断→CIN1で変わらず経過観察 |
2020年3月 | 定期診断→CIN1で変わらず経過観察 |
2020年5月 | 健康診断→CIN1で変わらず経過観察、病院に報告 |
2020年9月 | 定期診断→CIN1で変わらず経過観察 |
初旬 | 生理痛相談・診察→卵巣の腫れ、チョコレート嚢胞の疑いあり→血液検査(異常なし) |
下旬 | MRI検査 |
2020年10月 | チョコレート嚢胞・深部子宮内膜症判明 |
初旬 | 手術日程相談決定・採血・尿検査・事前書類サイン |
2020年11月 | 入院・手術 |
これまでの経緯を時系列で表にまとめたものが↑です。
2020年9月に生理痛について婦人科に相談・超音波診察してもらったところ、チョコレート嚢胞の疑いがあると言われたことが始まりでした。
チョコレート嚢胞の正確な診断はMRI検査をしないとわからないとのことで、人生初のMRI検査を受けることになったのです。
子宮頸がん検診についての詳しい内容はこちらの記事からどうぞ
入院までの詳しい経緯や病気の内容はこちらの記事からどうぞ
MRI検査とはなにか?
既にご存知の方も多いかもしれませんが、今一度MRI検査についておさらいしておきましょう。
MRI検査とは磁気の力で体の臓器や血管を撮影する検査
MRI検査は強力な磁石でできた筒の中に入り、磁気の力を利用して体の臓器や血管を撮影する検査です。
(MRI=MagneticResonanceImaging:磁気共鳴画像診断装置)
私の場合は、子宮内膜症のひとつであるチョコレート嚢胞の疑いということでしたので、子宮と卵巣があるお腹のあたりを撮影しました。
MRI検査は子宮や卵巣の他にも、脳、脊椎、四肢、前立腺等の骨盤腔に生じた病変に関しても優れた描出能が知られています。
乳がん検査のマンモグラフィや、子宮超音波検査で発見できないチョコレート嚢胞や子宮筋腫なども、MRI検査で詳しく調べることで判明することがあります。
MRI検査による放射線被ばくの心配は無用!
MRI検査を受ける科は「放射線科」が多く、心配なのは放射線の被ばくですが…
MRI検査は、X線(放射線)を使わず磁石を用いるため放射線被ばくは全くない検査です。
安心して検査を受けられますね!
実際にMRI検査を受けてみた体験談
ここからは実際にMRI検査を受けた私の体験談になります。
これからMRI検査を受ける方の参考になれば幸いです。
MRI検査を受ける前の注意事項はこちら!
・予約時間の4時間前から禁煙、食事禁止
・飲み物は水とお湯のみ可
(カフェイン、等分、乳成分、炭酸が含まれる飲み物は禁止)
・卵巣、卵管、子宮の検査は30分前から排尿禁止
(腎臓、尿管、膀胱の検査は1時間半前から排尿禁止)
・撮影室内に金属持ち込みは禁止
(湿布、カイロ、エレキバン、ヘアピン…検査前に外す)
(化粧、カラーコンタクト…金属を含んでいるため検査前に落とす)
(時計、ネックレスなどの貴重品…検査前にカバンへしまう)
私がMRI検査を受けた総合病院では、MRI検査は要予約。
実際に検査を受けるまで日にちがありましたので、事前に検査を受けるにあたって注意事項の説明を受けました。
排尿が禁止されている理由は、尿を貯めて膀胱が膨らんでいる状態で撮影をするから。
検査が始まるまでどうしても我慢できない、排尿してしまった場合はお申し出ください、とありました。
MRI検査台に上がる前に金属を取って検査着に着替えます
検査当日。
予約時間の15分前に病院の自動受付を済ませ、いざ放射線科へ!
案内された更衣室で館内着に着替えます。
この日何も考えずボタンの多い服で来てしまったのですが、着替えやすい服の方が楽でいいです。
病院にもよると思いますが、鍵付きロッカーも常設されていました。
貴重品もしまえて安心です!
注意事項が壁に貼られていました。
取り忘れたものはないか、確認しながらお着換えしました。
私は対象外でしたが、こんな貼り紙もありました。
該当者は申し出ましょう。
着替えが終わったら更衣室から出て担当医さんに声掛けをします。
撮影室内に持ち込めないものを身に着けていないかチェックをし、検査室へ。
なお、メガネは外し、マスクはつけたまま検査を受けました。
MRI検査中は検査音がかなりうるさい!
検査室に入ると、検査医さんがさっそく準備にとりかかります。
まず、診察用の台に上がって横になります。
途中で造影剤という注射を打つため右腕の袖を腕まくりし、手足を固定されたのち、台が上に上がっていきます。
診察中に何かあった時に知らせられるようのブザーを右手で握り、オルゴールなどの癒し系音楽が流れたヘッドフォンを耳につけられていよいよ検査開始です。
丸いドーム状の検査機械の中に入り検査が始まると、検査音がとにかくうるさい!
事前情報として音がうるさく耳を守るためにヘッドフォンをするということは知っていましたが、なかなかの爆音です。
音は、「ゴーッ!」とか「ピーッ!」とかいろんな種類の音がひっきりなしになる感じです。
後から知るのですがこのときMRIの機械は、私のお腹を横に輪切り状と縦のせん切り状に何枚も何枚も撮影をしていたようです。
(検査結果を聞きに行ったときに見た電子カルテで担当医から説明を受けた。)
機械自体がバリウム検査の機械のように動くことはありません。
(検査中は機械内部にある傷みたいなあとをぼーっと眺めてました。)
なるべく息も浅くして動かないように、と検査前に言われたのは、撮影画像がぶれないようにするため。
だからなおさらなんでしょうが…
音楽の効果もあってか、疲れていたのか、私は開始10分程で寝ましたw
うるささもこの短時間で慣れてしまったようです…
時間にして30分ほど経った頃でしょうか。
声をかけられて目が覚めた私は、右手に造影剤(画像診断検査をより分かりやすくするために用いる薬剤)を右手に注射されました。
助手の看護師さんに造影剤12㎜と先生が伝えているのが聞こえましたよ。
ちなみに造影剤の注射はちょっと痛くて目が覚めました。
造影剤を打った状態での撮影は短い時間(多分10分くらいで)した。
撮影が終わると音がなくなり、ドーム状の中から台が出てきて、固定器具とヘッドフォンを外され、台が下に下がりました。
この時の静寂さといったら…!
寝てしまったとはいえかなりの騒音だったんだなぁ、と改めて感じたのです。
検査後、体調が悪いや気分がすぐれないなどありますか?と検査員さんから確認され、特に問題もなかったので検査終了。
着替えて帰り支度をして、一週間後の検査結果を聞きに行くことになりました。
MRI検査の所要時間は40分ほど
チョコレート嚢胞の子宮部MRI検査にかかった時間はでトータル40分ほどでした。
内訳は着替えなどの検査準備5分、検査時間造影剤なしで20分、造影剤ありで10分、帰りの支度5分といったところです。
(検査中の正確な時間は図れないので、あくまで目安です)
なお、病院の受付から会計が終わって出るまでは1時間弱といったところでした。
MRI検査の費用は8330円でした
気になる検査費用は8330円。
1万円を超えると思っていたので、思っているよりは安かったです。
ちなみに、子宮頸がんの細胞診検査は10780円。
こちらと比べても、MRI検査は値段が安いことが分かりました。
※金額は病院により異なります
MRI検査の結果チョコレート嚢胞が確定しました
一週間後、検査結果を聞きに再び病院へ。
写真のようなMRI画像を見せられながら主治医の説明を聞き、結果25㎜ほどのチョコレート嚢胞が右側の卵巣にあることが判明。
深部子宮内膜症と診断されました。
写真でみると、白い卵のような部分がチョコレート嚢胞です。
私自身の写真も電子カルテでみましたが、かなりくっきりと映っていました。
チョコレート嚢胞発見から入院までの詳しい内容はこちらの記事で読めます!
MRI検査を受けてみた体験談のまとめ
・MRI検査とは磁気の力で体の内部を撮影する検査
・MRI検査4時間前から禁煙&食事禁止で検査時に金属製品の着用不可
・MRI検査中は機械音がかなりうるさい
・MRI検査時間は40分ほどで費用は8330円
チョコレート嚢胞の疑いでMRIをうけた体験談をご紹介しました。
この記事がこれからMRIを控えている人の助けや、周知に繋がれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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