皆さんこんにちは!matutikaです。
今回は作詞家の方あるあるの…
「あー!なんかこの曲のテーマが決まらねぇ!」
「うーん…この言葉の言い換えで、他にもっと良いものは何かないものか…」
「韻を踏ませたいけど、語彙力がたりない…」
そんなお悩みの手助けをしてくれるサイトのご紹介です!
私自身も愛用している、
本当は誰にも教えたくないおすすめサイトを4つご紹介いたします!
本の書き出し
曲先でも詞先でも、テーマを決めるのは楽曲の心臓を決めるといっても過言ではありません。
(曲先…作詞より先に作曲を行うこと。詩先はその逆)
曲先の場合、私はメロディーを聴きこんで、あるフレーズの言葉がポッと思い浮かぶ時があります。
その言葉をそのリズムとメロディーで使うことが決まったら、そこから物語を拡げていく次第です。
例えば私の曲の『金魚鉢』
こちらは0:43あたりの
「ひらひらと」がまず思い浮かびました。
サビの頭部分で「○●○●と」という言葉を必ず使おうと決め、それに沿って物語を構築したのです。
(〇と●は同一平仮名)
全ての歌詞はこちらのページから
このように曲のヒントになる言葉が思い浮かべば勝ったも同然なのですが、全く何も思い浮かばない時はやはりありますよね。
そんな時に覗いているのがこちらのサイト!
「本の書き出し」さんです。
見ているだけでワクワクしませんか?
サイトの製作者はこのように語っています。
出だし良ければ全てよし
本の書き出しは、筆者が全力で考えた命の断片です
Webフォントデザインアワード 2013の一般部門にてグランプリを受賞したこちらのサイト。
ページを開くたびに多岐にわたる本の書き出しがランダムに表示されます。
さびしさは鳴る
この一文が気になったあなた。
クリックしてみましょう。
すると…
小説の詳細が出てきます。
私はこの作品を学生時代に読んだことがあるのですが、最初の一文はすっかり忘れていたのでかなり懐かしい気持ちになりました。
書き出し×新しい本との出会いを見事に融合させたサイトです。
歌詞というものは限られた文字数の中で物事を伝えなくてはなりません。
その代わりにメロディーやリズムという本にはない心強い味方が援護してくれるわけですが…
このサイトの製作者が「命の断片」とも表現するように、本もその長い文章を読者に読んでもらうためには、最初の一文が非常に大事なわけです。
たとえその小説を読んだことがなくても、「おっ!?」と人々を引き寄せるものが書き出しにはある。
そんな言葉を歌詞でも使えたら…
もっと素敵な曲が出来そうじゃないですか?
物語を知っているものはそれをもう一度思い返すもよし。
知らないなら読んでみるもよし。
書き出しから新たな世界を想像してみるもよし。
このサイトから私は沢山の物語と出会い、自らも創造することができました。
テーマに悩んだときは、「本の書き出し」さんで素敵な物語を産み出す、
先駆者たちの力を少しだけ借りてみるのも一つの手ですよ!
連想類語辞典
テーマが決まり、順調に物語を紡ぎだしたあなた。
しかしながら曲先で歌詞を作る時、誰しもがぶつかる壁があります。
音数とリズムです。
例えば「別れ」という言葉を使いたかったとしましょう。
でもこのメロディーの部分で「わかれ」という3文字だと音数が足りない。
そして何より味気ない。
何か良い言葉は他にないものか…
そんな時に役に立つサイトがこちら!
「連想類語辞典」さんです。
ほんっっっとうに大変お世話になっております!
説明するより使うがやすし。
早速「別れ」という単語を入力してみましょう。
すごい…!
全ての画面が表示されているわけではありませんが、こんなにも「別れ」に関する言葉が出てきます!
「別れ」だと、結果的な事象表現ですが、
「はぐらかす」だと、相手と自分の気まずさが言葉に含まれますし、
「はなむけ」だと、門出を祝いつつもどこか寂しさも感じられますし、物語によっては死のようなイメージも沸きます。
続いて、「はぐらかす」という言葉をクリックするとそれに関連する言葉が出てきます。
次々に気になる言葉をクリックしていくことによって、新たな物語が構築されていくこともあります。
物語の世界観によって、言葉の使いまわしはより適したものを選んでいくべきだと私は考えています。
足りない語彙力を補ってくれる「連想類語辞典」さんで、
物語をより華やかにしちゃいましょう!
日本語表現インフォ
言葉選びによって齎される効果が大きいことに気づいた私は、そもそも文章の表現力が乏しいことに気づいてしましました…
そこで力になってくれるのがこちらのサイト!
「日本語表現インフォ」さんです。
先に上げた「連想類語辞典」さんが単語を検索するサイトとすれば、こちらは文章を検索するサイトといったところでしょうか。
例えば、恋愛がうまくいかずにもやもやする、ということを表現したかったとしましょう。
一番近いと思われる「気分が晴れない・落ち込む」をクリック。
するとさらに細かい状況が表示されます。
今回はときめきに近いもやもやとして、「胸がいっぱいになる・胸が詰まる」をクリック。
すると…
「息苦しいほど」や「つかえている」、「張り裂ける思い」、「泣きたくもないのに泣きそうになる」という表現が出てきました。
一例ですが、これらのヒントから…
「どうしてだろう 涙が溢れてくるんだ」
「あなたを見ると、心臓が騒ぎ出すの」
「想いは、息も忘れるほどに」
「わだかまりがなくなる事が幸せだと思ってた」
…なんて言葉が生まれます。
もやもやするという言葉より、ぐっとリアルに近づいたのではないでしょうか?
「日本語表現インフォ」さんで表現力を一気にレベルアップさせちゃいましょう!
ことばさあち
一通り物語を書き終えたあなた。
しかしなんだか味気ない。
もうひとエッセンス加えたいところです。
大抵の楽曲は一番と二番で同じフレーズを繰り返されます。
サビで使われることも多いですよね。
そこで、韻を踏んでみてはいかがでしょうか?
とはいってもそんな直ぐに言葉は思い浮かばないもの。
ありますよ、そんな時に助けてくれるサイトが!
「ことばさあち」さんです。
私はこのサイトを見つけたとき、ずっとこれを探してた…!もう一生使う!!と思ったほどです。
例えば、「恋煩い」という言葉。
こちらで「らい」で終わる言葉を検索してみます。
検索ボタンを押すと文字数で搾れるので6文字をクリック。
すると…
11個の言葉が出てきました。
この中で使えそうなのは「トロイメライ」ですね。
例えば…
あれよあれよと、恋煩い
ゆれにゆれて、トロイメライ
…みたいなフレーズが生まれました。
さらに細かく言えば音の区切る箇所が、
「恋煩い」=「こい②」+「わずらい④」
「トロイメライ」=「トロイ③」+「メライ③」
なので、統一するともっとリズム感が生まれます。
さらにこのサイトの凄いところは、「韻検索」があるところです。
「恋煩い」の母音を表記すると
「KOIWAZURAI」=「おいあうあい」です。
検索してみると…
「恋煩い」の他に「寄り集まり」という言葉がヒットしました。
出来たのがこちら
あなたはいつも寄り集まり
わたしはいつも恋煩い
メロディーがなくとも、韻を踏むことで生まれるリズム感の心地よさが感じられたのではないでしょうか。
自身で歌うときも、韻を踏んでいる曲は歌っていて気持ちいいですよね!
是非「ことばさあち」さんで小気味いいリズムを奏でてください!
最後に
いかがでしょうか?
今回は私自身が作詞をする時に愛用しているお助けサイトを4選ご紹介いたしました。
作曲もそうですが、作詞も一度煮詰まってしまうとなかなか筆が進まないもの。
悩める作詞家さんたちの助けになれば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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